三勝
1894(明治27)年創業の三勝は、明治時代から現在に至るまで浴衣を作り続けてきた。店を構える人形町は第二次世界大戦や関東大震災などの被害を逃れた地域であるため、ここには二万点を超える古い型紙が残されている。

三勝の浴衣の主流となる注染(ちゅうせん)は、布を一枚ずつ染めるのではなく生地を折り返しながら型を置いて糊付けし、専用のヤカンを使って染料を流し入れる染め方で、三勝においては多いもので6種もの染料を組み合わせながら色の濃淡を表現し、表裏を同様に染め上げていく。一方、三勝専属の職人であった清水幸太郎氏が得意とした長板中形(ながいたちゅうがた)は、一枚の生地の表裏に極小の柄が描かれた繊細な型でぴったりと糊をひき両面を染める手法で、繊細で美しい仕上がりが職人の腕の見せどころとなる。「浴衣は見た人にも涼を感じてもらうもの。白場(白地)をいかに表現するかが肝心だ」。四代目・天野半七は今はなき先達の言葉を胸に刻みながら、浴衣のあらゆる可能性に着目。浴衣生地を現代に合わせたスタイルに仕上げる、インテリア製品を作るなど意欲的な取り組みも行っている。


三勝の主流となる注染ゆかたは主に、東京・江戸川区で創業105年を迎える老舗の染工場で染められている。日本の伝統技法である注染のなかでも、多色染めや型紙を複数回使用する細川染めなどの難度の高い仕事を手掛ける事が出来る職人を抱える、貴重な注染工場である。

江戸東京きらりプロジェクト ブランドページ
https://edotokyokirari.jp/brands/fashion/sankatsu/
三勝 ホームページ