片岡屏風店


片岡屏風店の屏風は伝統的な表装技術によって作られます。芯材となる木材に和紙や箔を貼っていくのですが、その際には水と糊のみを使用します。貼る和紙に一度水を含ませることで膨張させ、その後糊で貼るのですが、紙が乾燥した際には元の大きさに戻るためしわの無い綺麗な仕上がりとなります。気温や気候など鑑み、水や糊の量を調整する必要があり、その具合が仕上がりに影響されます。一つ一つ丁寧に手作業にて製作しています。北斎屏風は美術館所有の高解像のデータを真鍮箔に綺麗に出力し、絵屏風は片岡屏風店の職人によって描かれています。

 

 

株式会社片岡屏風店は初代片岡治郎が1946年に創業した屏風専門店です。元々は表具店をルーツに持っていたのですが、自身が次男ということもあり、屏風を専門とした工房を作りました。創業当時は雛人形や五月人形の節句飾り用の屏風のみを製作する工房ですが、2代目片岡恭一が継承して以降、大型の金屏風やオーダーメイドでの屏風製作などを開始しました。その後3代目である片岡孝斗が継承し、自身での海外での経験をもとに新たに国外への屏風文化の発信に注力しています。伝統的な製作方法を引き継ぎしながら、現代における新しい屏風の可能性を追求しています。 

 

 

日本書紀の記録によると、屏風は奈良時代に現在の朝鮮半島から日本にもたらされたものとされます。その後日本独自の製作方法が確立され、16世紀以に降権力者の台頭以降、絵師が屏風に絵を描く流れが増えました。日常使いとされる屏風もあり、風除けとして必要な調度品でも需要が多かったようです。江戸時代になり江戸(現在の東京)でも盛んに屏風や掛け軸、襖などの表具も多く作られるようになり、「江戸表具」が確立しました。片岡屏風店のある東京都墨田区でも多く表具店があったのですが、時代の流れとともに数も減ってしまっている現状があります。屏風を専門に製造している片岡屏風店により新たな東京の屏風としての文化を作っています。

 

 

片岡屏風店 ホームページ

https://www.byoubu.co.jp/