中むら 

日本橋麒麟紋曼荼羅

 

中むらは1923年から2006年まで東京・神田で着物の染めや洗い張り、誂え等を請負う悉皆屋(しっかいや)を営んでいました。悉皆屋とは、着物や布地の分業制の工程を取り仕切る職人のコーディネーターです。

 

2014年からは、現代の悉皆屋として志をともにするつくり手やクリエイターとともに、のれんの企画・デザイン・製作・プロデュース事業を始めました。中むらは事業活動を通じてのれんのアップデートに挑戦すると共に、多様な日本のわざを提案し、日本が長い歴史の中で育んだ文化を世界に発信します。

 

 

日本橋麒麟紋曼荼羅

NAKAMURA inc./ Shin Nakamura × Kyogen inc. /Shoryu Hatoba

のれんプロデューサー・染色ディレクターの中村新(中むら代表)と家紋デザイナー・アーティストの波戸場承龍とのコラボレーション作品。

 

麒麟の紋を染め抜いたのれんと、その紋が生まれる軌跡を描いた紋曼荼羅ののれんが対となっています。麒麟紋は伝統的な染め抜きの技法で、紋曼荼羅は現代の技法を用いてそれぞれの表現の強みを活かした製法で製作をしています。家紋と染色技法、双方の伝統と革新が織りなすのれん。