小宮商店 折りたたみ傘
1930年の創業時より変わらず、数多くの工程を職人がひとつひとつ手作業で行なう手作りの傘を作っています。 自らの木型をつくることからはじまり、対話するように生地の張り具合や縫い方を調整し、一本の傘をつくり上げます。
傘の生地は創業時より甲州織にこだわり、その伝統的な撚り、染色、捺染、整経、織の技術を最大限に生かしています。多様なライフスタイルに対応できる機能を兼ね備えながらも、洋傘の様式美を忘れずに、ファッションアイテムとして持ち続けられる洋傘の魅力を多くの方にお伝えしたいと思っています。

200年以上の歴史を持つ和紙老舗の「榛原」、その長い歴史の中で受け継がれてきた伝統的な図案のコレクション中から「重陽(ちょうよう)」「組木(くみき)」を選ばせていただき、和紙とは趣を変えた傘生地に仕立て、雨晴兼用の折りたたみ傘に仕上げました。

菊の柄「重陽(ちょうよう)」の生地は甲州織のほぐし織という技法で織られています。内側と外側にそれぞれネームバンドが取り付けてあり折りたたみ傘でありながら長傘のように持ち歩けます。ジャガード織で織られた「組木(くみき)」は折りたたむ必要がなく傘の開閉が簡単な仕様です。
