CLASSICS the Small Luxury

 

我々は1879年の創業以来、正方形のハンカチーフにこだわってモノづくりをし、そのノウハウを蓄積しております。

 

ふと、とある打ち合わせの機会に「正方形じゃないとだめですか?」と素朴な意見。しかもハンカチらしいの正方形を堅持したまま、ふちの一部を「引っ込ませたい」と。

 

長年のモノづくりの中で失敗して「引っ込んでしまった」「ゆがんでしまった」例を洗い出しその「失敗の再現」を軸に創意工夫を経て「ひっこませる」ことに成功。

 

猫がハンカチのふちにぶら下がったり、犬がふちをひっぱたり、ナマケモノがぶらさがったり、静止画にちかい今までのハンカチのデザインが動的なものに変化し、ほんわかした気分にさせてくれる一枚です。

 

 

2003年にハンカチーフブランド クラシクス・ザ・スモールラグジュアリが誕生致しました。私たちの母体であるブルーミング中西は1879年創業の繊維製品の専門会社。時代の変遷とともに様々な取り組みがなされてまいりましたが、今一度自分たちのモノづくりや発信の場を創ろうと産声をあげました。

 

「CLASSICS the Small Luxury」には、「密やかな贅沢」という意味合いを持たせています。季節がめぐりゆくようにハンカチも季節に合わせてご提案したり、ちょっとしたユーモアデザインで密やかな贅沢を手のひらで感じて頂くというコンセプトです。

 

ハンカチを贈ること。それは応援や励ましそれから感謝と尊敬。いつも一緒のハンカチはあなただけの想い出の宝庫となりえる存在です。

 

 

「旅するハンカチーフ」このシリーズは日本各地を巡って完成しております。まず、生地を染め上げているのは神奈川県横浜市。伝統的に捺染中心に染物がさかんな地域です。染めあがった生地は秋田県能代市で水洗加工で奇麗に。そして青森県へ。

 

ミシンを使わず針と糸だけでハンカチの“ふち“を巻き上げる手巻き縫製技術は伝統工芸ともいえます。ようやく四角く縫い上げられ正方形となったハンカチは、90年以上つづく群馬県桐生市の工場で刺繍を入れて完成です。

 

最後は大阪の倉庫で皆様のお手元に届くタイミングを待っております。ハンカチが一枚出来上がるのに多くの職人さんの手を介しております。

 

 


 

2003年 グッドデザイン賞 金賞(コミュニケーションデザイン部門)