MINASE

 

MINASEは、秋田県湯沢市皆瀬で生産された国産腕時計です。職人がひとつひとつ丁寧に削り、手間を掛けて磨き上げた大量生産ではない希少なこだわりの腕時計です。

 

ケース本体や外装パーツには“ザラツ研磨”という歪みのない面を出すための下地処理が施されており、美しい鏡面とヘアラインのコントラストを表現しています。また、ケースインケース構造やクランピング構造といった独自の外装構造になっており立体的なデザインが特徴的です。ブレスレットには特許取得済みの“MORE構造”を採用しており、永続的な再研磨やメンテナンスが可能です。日本の伝統工芸である漆や蒔絵を文字盤に採用し、日本ならではの美の表現も追及しています。

 

 

MINASEを製造する協和精工は、腕時計事業と切削工具事業を手掛けています。切削工具事業は、時計のケースやブレスレットを製造する工具をはじめ、自動車業界、精密加工業界、半導体業界などへも工具を供給しており、この異なった2つの事業を手掛ける協和精工は、世界中を見渡しても非常に稀でユニークな生い立ちの会社です。

 

協和精工は、切削工具メーカーとして1963年に創立されました。当時製造した段付きドリルが時計加工業界から評価を受け、これをきっかけに時計のケース製造にも挑戦しました。その後ケースメーカーとなり、切削技術や研磨技術を向上させ、自分たちの理想の時計作りを目指し2005年にMINASEブランドを立ち上げました。

 

 

ブランド名は、工房のある秋田県の皆瀬(みなせ)から。皆瀬村は、かつて雄勝郡におかれていた村。2005年3月、湯沢市および雄勝郡雄勝町、稲川町と合併して新しい湯沢市の一部となりました。奇しくもこの地は、スイス時計産業の聖地といわれるジュウ渓谷に似ています。雪深く、都市から離れた皆瀬の地。

 

しかしこういった地理的な制約は、皆瀬の人々に忍耐力という職人には欠かせない特性を与えることになりました。優れた工具と治具、製造のノウハウと優秀な職人を手にし、理想の時計、つまり100年後も語り続けることのできる時計作りを目指そう、と考えたのです。

 

 


 

2003年 電界砥粒制御研磨を施した小型エンドミルの開発に成功

    (特許第3906165号)

2005年 時計体とバンドに独自の再生方式MORE構造を採用

    (特許第4671327号、4674698号)

2006年 「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に認定

2007年 GREADY」が「ものづくり日本大賞」東北経済産業局長賞を受賞

2008年 cBNスパイラルエンドミルで「超モノづくり部品大賞」機械部門賞を受賞   

2009年 電界砥粒研磨法の特許により「中小企業庁長官奨励賞」を受賞