松本 由衣

 

漆という自然から得られる素材を使い作品を制作しています。東京藝術大学で工芸の基礎を学び、その後、石川県や沖縄県という漆器産地を巡り技術の習得をしました。作家活動と並行してその技術を教える仕事もしています。

 

現在は山形県の美術大学で教鞭をとりながら、自宅に併設した工房にて作品制作をしています。ギャラリーや美術館にて個展やグループ展を行い、国内外で発表をしています。

 

 

木や繊維、金属などを胎に漆はさまざまな表現方法が可能です。眼福・口福を与えられるような漆器制作を目指しています。また、料理の器だけに限らず暮らしの中に漆のものを提案したいと考えています。

 

「urushi flask」は旅先やアウトドアでも漆作品を楽しめるように考え、チタニウム製の容器に漆を接着剤として麻布を貼り、漆塗りの技術で装飾しました。伝統的な技法を使用しながらも現代的なデザインが特徴です。

 

 

東京を起点に今まで日本のあちこちで暮らしてきました。2001年から山形県の大学で指導者として働くことになり、現在は山形県で制作をしています。山形は日本の北部に位置し、冬は雪の多い地域です。私の生活している街は山に囲まれ、四季の変化に富んでいて、さまざまな景色を見ることができます。また、食材に恵まれた地域なので、器作りとともに食べることの楽しみも感じることができる場所です。

 

指導している学生たちに、漆素材の魅力や、工芸の魅力を伝えながら自身の創作活動にも励んでいます。

 


 

2008年 伊丹国際クラフト展 大賞

2010年 第51回日本クラフト展 大賞

2012年 国際漆展・石川2012 銀賞受賞

2013年 第7回雪のデザイン賞 奨励賞

2016年 第二回山代器コンペ 最優秀賞

2017,2018年 金沢市工芸展 奨励賞

2020年 第59回日本クラフト展 奨励賞

2020年 金沢市工芸展 金沢市長奨励賞

2020年 国際漆展・石川2020 銀賞受賞