伊藤 成二
1949年 常滑市に生まれる
1968年 名古屋市立工業高等学校 卒業
1970年 作陶活動に入る
2003年 第26回長三賞陶業展「憩いのとき」長三金賞受賞
伊藤 成二は戦後創業された甚秋陶苑の2代目で、急須の制作を主としている。特徴的な作風として、素焼きした生地に藻を巻き付けて本焼きする「藻掛け」近隣の副産物の牡蠣殻を使った模様がある。代表的な形として、「極平型急須」がある。茶葉を均一に広がる形にすることで、香りや旨みを存分に引き出し、全国の陶芸家を対象とした「長三賞常滑陶芸展」で、第41回長三賞を受賞している。
常滑焼とは愛知県の知多半島にある常滑市を中心に焼かれる焼き物で、日本最古の歴史を持つ窯業地である。 常滑は有数のタイル産地で東京駅丸の内駅舎の赤レンガにも使用されている。 それだけでなく、常滑は日本一の招き猫の生産量を誇る。
通常、粘土に鉄分が含まれていると焼成で黒ずんだり、膨れたり扱いが難しいが、常滑焼ではこの弱点を逆手に取り、均一な赤茶色の焼き物を作ることに成功した。幕末、朱泥焼で著名であった初代杉江 寿門が、現代の急須の形の基礎を造り上げた。
第26回長三賞陶業展 長三金賞
第30回長三賞陶業展 長三金賞
第6回台湾国際金壺陶芸展 評審推進選奨
産地振興展 通商産業大臣奨励賞
宮内庁御用達