紫舟 「白龍」

 

六歳から書をはじめる。奈良・京都で三年間研鑽を積み、日本最古の伝統文化『書』の継承者です。

 

書を平面や伝統文化の制約から解放した『三次元の書』や書が絵画と融合した『書画』など、伝統文化を新しい斬り口で再構築した芸術作品は、唯一無二の現代アートとして世界で高い評価を受けています。

 

 

フランス・ルーヴル美術館地下でのフランス国民美術協会展にて、書画で「金賞」、彫刻で「最高位金賞」を日本人初のダブル受賞や、(2014) 同展にて「主賓招待アーティスト」に選出され大規模展を開催し、日本人では横山大観以来の快挙です。(2015) 日本では、天皇皇后両陛下(現上皇上皇后両陛下)が『紫舟』展に行幸啓され、(2017) NHK大河ドラマ「龍馬伝」や美術番組「美の壺」の題字も手掛けています。

 

 

余白を楽しみ背景を描かないという書の表現を一新させた、背景を作りこんだ全く新しい書作品です。

ヨーロッパでルネサンス期に用いられていた技法に注目し、墨や鉱物 (/硫黄)など四つの要素を作品に取り込み、制作終盤には作品画面を焼くという工程を経て完成させた書。西洋絵画の持つ重厚さや堅牢さと、東洋の一筆で様々な線を書き上げる圧倒的な集中力のどちらをも具えた作品が生まれました。


そうすることで作品内には異次元の空間が広がり、深い奥行きが背景を遠くまで押しやり、書は手前にあるかのように見えます。また、経年で変化をしつづける、日本の侘び寂びが楽しめます。経年変化しつづける「銀箔、硫黄、墨の競作が生む異界の書」。

 

 

茨城県鉾田市は、平地が多く上質なお野菜やフルーツの産地です。紫舟は、便利な都会を離れて鉾田市の大自然の中に籠って作品を仕上げています。鉾田市の滞在中には、外部との連絡を絶ち、パソコンや時計を外し、筆先だけに集中します。制作中は、食事も精進とし殺生したもの(肉魚)や酒は口にしません。鉾田の地で制作だけに専念する合宿をしながら、圧倒的な集中力で作品を生み出しています。

 

 


 

天皇陛下御製 揮毫(2018)

天皇皇后両陛下 紫舟作品展御覧(2017)

秋篠宮殿下同妃殿下 紫舟作品展御覧(2017)

ミラノ国際博覧会 日本館「展示・デザイン部門」金賞(2015)

フランス国民美術協会「主賓招待アーティスト」(2015)、金賞・審査員賞金賞(2014)、「日本代表アーティスト」(2014)

「G1新世代リーダー・アワード」(2013)

フランス Laval Virtual「設計芸術文化賞」(2012)

防衛大臣 特別感謝状(2012)

第5回「手島右卿賞」(2010)