十五代酒井田柿右衛門

 

国の重要無形文化財保持団体「柿右衛門」15代当主

1968年 佐賀県有田町に生まれる

1994年 十四代酒井田柿右衛門に師事

2010年 日本伝統工芸展 初入選

2013年 国が認定する重要無形文化財保持団体「柿右衛門製陶技術保存会」会長に就任

2014年 十五代酒井田柿右衛門を襲名

2024年 日本陶芸美術協会幹事

1640年代から現代まで有田にて続く柿右衛門窯(重要無形文化財保持団体)15代。

 

 

磁器の輸出が本格化した17世紀以降、オランダ東インド会社を介して柿右衛門様式の焼き物は遠く欧州まで進出し熱烈なファンを獲得、近世の日本を代表するブランドとして世界に名をはせた。

初代柿右衛門が日本で初めて成功した赤絵、濁手と呼ばれる美しい乳白色の素地を継承し、当代ならではの樹木、苺、唐梅など新しいモチーフに挑戦し現代の柿右衛門様式を追及している。器の余白を十分に取ったアシンメトリーの構図が特徴。色絵磁器の最高峰。

 

 

佐賀県有田町が柿右衛門、色絵磁器の産地。有田町は、いにしえの趣を残し現代も多くの窯元が存在する。17世紀、有田焼の祖、李参平が原料を発見し日本の色絵磁器の歴史が始まった。中国より伝わった色絵の技法をもとに初代柿右衛門が濁手の素地、白磁の焼成に成功。

時代の波に押され一時は途絶えたこともある濁手は十二代柿右衛門、十三代柿右衛門の手により復元に成功、国の重要無形文化財「柿右衛門(濁手)」として認定された。

 


 

2010年 第45回西部伝統工芸展 初入選

2010年 第57回日本伝統工芸展 初入選

2013年 第48回西部伝統工芸展KAB熊本朝日放送賞