米久 和彦

 

 

1968年 石川県能美市に生まれる

1990年 金沢美術工芸大学 美術学科(油絵)卒業

1992年 石川県立九谷焼技術研修所卒業

1996年 米久窯を開窯。

2001年 この年より、各地にて個展を開催する

 

 

九谷焼の歴史の中で江戸時代後期から明治初期の短い期間に栄えた技術が「赤絵線描」「赤絵金襴手」と呼ばれる。

 

1ミリの線の上にさらに三本の線を重ねるほど緻密な技術ゆえに現代の赤絵線描の九谷焼作家はごくわずかと言われている。

 

その技術を受け継ぐ米久 和彦は花器や香炉、皿など伝統的な焼き物のスタイルに作家ならではの柔軟な感性を取り入れ幅広く支持を集めている。際立って緻密な絵付けが特徴の九谷焼。

 

 

九谷焼の産地は北陸地方、石川県。1665年ごろに当時の九谷村で原料となる陶石が発見され磁器の生産が始まったとされる。1700年頃まで製陶が続くがその後100年ほど空白期間が続く。

 

江戸時代後期に復興を遂げ、日常品の生産を行う様々な九谷焼の窯元が現れ現在まで続く九谷焼の基礎をつくった。九谷焼の伝統を継承しつつ様々な窯元、作家が独自の表現を追及している。九谷焼は日本を代表する色絵陶磁器。