2 acco oimatsu 老松 明子
2 acco oimatsuを主宰する老松明子は、デザイン、縫製、ディスプレイ、販売に至るまでの全てを自ら手掛けるクリエイターです。その個性のひとつは一点モノであること。
オートクチュールを生業とする生家で体感した上質素材との出会い、一人一人に寄り添う心。それは今の国内外の上質素材の融合や使い心地に繋がっています。その後の職歴である、前衛的クリエイションと、ジャパニーズスタイルのプランニング、その対極のバックボーンもまた、高いレベルで引き合い、振り巾と包容力が作品の個性でもあります。この唯一無二の “2 ”の世界をどうぞお楽しみください。
今回使用した素材は、京都で織られた“西陣織の帯”と日本の国会議事堂のインテリアなどにも使用されている和歌山県の“金華山織”です。帯は銀糸で矢羽根という縁起の良い紋様を表現し、起伏のある金華山織は、二重に織ってから中心を切るという高度な技術で創られた素材です。それぞれの素材を合わせた後、アート釦でアクセントを付け、ハンドルには帯締めを用いています。(一部の作品は金華山で仕上げています)
2 acco oimatsuのアトリエは東京都下の山や公園が多く川の側に位置しています。アトリエに併設する庭では、季節毎に移り替わる木々や草花を大切に育てています。植物から受ける色や成長過程の不思議、鳥たちの美しく頼もしい歌声も日々、クリエイションのインスピレーションになっています。花が咲き誇る季節にはアトリエ展を開催し、新作と一緒に庭でお茶を楽しんで頂く時間も人気のブランドです。