マルナオ
黒檀・紫檀をはじめとする硬木にこだわり、箸先まで八角形に削り、つまみやすさ、持ち心地、口当たりの良さを追求した八角箸を製造しています。
熱帯地域で何百年もの間、生きてきた木を、数ヶ月~数年という時間を掛けて天然乾燥させるという材料作りから始まります。切削と研磨によって生み出される箸の先端は、直径約1.5㎜の八角形に削られ、限りなく指の感触にこだわり、口当たりの良さを追求した、緊張感のあるマルナオの製品を生み出しています。
職人の手技と最先端技術を融合させ、箸のほかカトラリーやカップなど、今までになかった独創的な製品を世に送り出しています。
マルナオは1939年、神社仏閣の装飾彫刻を生業として始まりました。彫刻師であった初代 直悦(なおよし)は、大工道具三種の神器の一つである墨坪の坪車を電動機化することにより飛躍的に量産することに成功、彫刻の伝統技から始まった墨坪車の製作から大工道具を製造するようになりました。2代目から木製だった大工道具をプラスチック製にするなど、製造を続けるが、建築需要の落ち込みや建築工法の変化にともない需要が低迷、新規事業を余儀なくされます。
2003年、3代目は黒檀・紫檀を扱う経験に裏付けされた知識と加工技術を活かし、箸先まで八角形の口当たりを重視した箸の生産を始めます。従来の箸にはない機能性と口当たりを重視したマルナオの「箸」は、知る人ぞ知る食具のブランドとして国内外に認められるようになり、現在に至っています。
肥沃な大地と高精度な金属加工の集積地、新潟県燕三条地域。中でも三条は和釘の製造から始まり、農工具や刃物の製造から利器工匠具の製造が盛んになり、現在ではキッチン用品、大工道具、園芸用品、キャンプ用品、リビング用品などモノ作りの町としてその名が知られています。
マルナオは弥彦山を望む越後平野に工場、ショップを併設した本社を構えています。森林に囲まれた本社の目の前には豊かな田園風景が広がり、日々、モノ作りをしながら四季を感じることができます。
Reddot award 2017: Wakisashi