山口久乗

 

一寸の小ぶりなおりんが伸びやかな音を奏でる置き風鈴「かざりん」。「風が運んでくるとされていた疫病や災いを払うものとして、平安貴族が純合金の鐘を軒下にぶら下げていたことが風鈴の起源」と言われており、その歴史背景から疫病退散の想いを込めて、コロナ禍に制作される。手作業で曲げられたフレーム、吊り下がるおりんには伝統の技術が詰まっている。
  

 

1907年創業。富山・高岡の仏具メーカー。おりんの伸びやかな音を身近に感じてもらいたいと、さまざまなおりんの形を追及されている。

 

 

富山県高岡の伝統工芸品「高岡銅器」。仏教徒が多い土地柄から江戸時代中期より仏具が作られ、やがて高岡の地場産業として、様々な鋳造の匠が集まる街として栄える。銅合金技術の中でも、得意な手法も各々異なるため、製品に合わせて依頼をする職人も変えることが可能なほど、産地としての強味がある。