オリエンタルモダン「茶筒」
長い時間をかけて、日本の金属職人がステンレス鋼を磨いて作り上げた茶筒です。光沢が美しい鏡面仕上げは、ステンレスの代表的な表面仕上げのひとつです。金属らしい輝きが見た目の美しさを高めるだけでなく、素材の表面を滑らかにする効果もあります。
内径の上部が少し絞ってあり、蓋の開け閉めのとき抹茶粉が飛散しない構造になっています。抹茶粉は軽く非常にデリケートです。この茶筒は、その繊細な抹茶粉を保管できるように研究した経験豊富な職人が、厚みのある18/8高品質ステンレス素材で造りあげました。研磨による熱により、変形しないような力加減、熱のかけ具合を調整しながら鏡面仕上げにするのは非常に難しく、職人の技術次第となり、とても高度な作業です。蓋を取るときにスッと取れ、中にも蓋が入っており二重構造になっています。茶葉も新鮮なままいただけます。
ステンレス製品で有名な金属加工の街、新潟県燕市で生産をしております。
富田勝一(金属加工職人)
金属加工の街、新潟県燕市に生まれ、その地に小さなプレス工場をつくる。彼にしかできない細かな金属加工術を使い、彼自身のオリジナルであるステンレス急須をたったひとりで作り続ける。2012年に永眠。しかし、日本のモノ作りに魅了された、生涯の魂をこめた作品はこれからも永遠に生き続ける。
遠藤和哉
1959年東京生まれ。1988年、現在の事業の前進にあたる有限会社ブランシェ・エーエスエスを設立。その後、株式会社ブランシェ・アソシエと社名を改め、地域産業のプライベート製品開発や大規模展示会のコンサルティングやテーマイベント、またセミナーなどで活躍。現在に至る。オリエンタルモダン「急須」は、故富田勝一のモノ作りの意志を受け継ぎ、遠藤のモダンな感覚を取り入れた協働による製品である。