中村 圭

素材は真竹の白竹です。白竹とは竹に「油抜き」という加工を行った素材のことです。「油抜き」とは採取した竹を熱して素早く拭き取り、中の養分や表面の汚れをきれいにすることです。その後約2週間ほど天日干しすることで綺麗な艶のある白竹が完成します。

 

 

その後の加工はほぼ手作業で、様々な刃物を用いて製作していきます。私の作品で実際に使用するのは表皮側のごくわずかな厚み部分です。網代編みなどの伝統的な編み方の作品もありますが、最近は現代の生活に合うような、もっとシンプルな作品を目指して製作しています。

 

 

栃木県生まれ

2017 大分県立竹工芸訓練センター修了

2017 高江雅人氏に師事

2022 独立

現在 大分県にて活動

 

竹は、立ち姿が美しく、真っ直ぐで、つるっとしていて、心がはっとするような存在です。その竹という存在に惹かれて竹工芸の道に入りました。私の作品を通して、竹という存在、素材の魅力が伝われば嬉しいです。

 

 

私の活動拠点である大分県は、竹工芸がとても盛んな街です。大分県は日本の中でも西南に位置し、温暖で高湿な気候が竹の生育に適しているため、良質な材料が採れます。

 

 

また、大分県の別府市は日本一の温泉の源泉数や湧出量を誇り、古くから湯治客が多く、竹製の台所用品が土産品として持ち帰られたため、竹細工がたくさん作られるようなったと言われています。「別府竹細工」は大分県の伝統的工芸品に指定されており、別府市には学べる訓練所もあるため、作り手がたくさんいます。

 

 


 

2023 工芸都市高岡クラフトコンペティション 入選

2023 第3回日本和文化グランプリ グランプリ​

2021 工芸都市高岡クラフトコンペティション 準グランプリ​

2021 SICF22 MARKET 林口砂里賞

2021 くらしの中の竹工芸展 別府市議会議長賞

2020 くらしの中の竹工芸展 MPP賞

2019 くらしの中の竹工芸展 大分合同新聞社社長賞

2017 日本クラフト展 入選

2017 くらしの中の竹工芸展 別府竹製品協同組合理事長賞