李 逸琰

2013 中国中央美術学院ホームプロダクトデザイン専攻 卒業

2015 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存専攻 保存油画研究室交換留学

2019 富山大学芸術文化研究科芸術文化学専攻 修士課程修了

2024 金沢美術工芸大学美術工芸専攻博士後期課程 博士号取得 金沢卯辰山工芸工房 入所 

 

 

古来より、日本の漆箱に描かれる図案とその意味についての文学的なアプローチに魅了されています。しかし、現代社会ではこの伝統が衰退しています。私はこの状況に対処し、自身の制作活動を通じて古典的な伝統を新たな形で継承しようと考えています。

 

 

私が選んだ題材は、源氏物語や伊勢物語のような古典的なテーマではなく、谷崎潤一郎の文学作品から着想を得ています。これにより、古い系譜を持った新しい図案を創造し、近代文学と漆芸を結びつけるため頑張ります。

 

  

 

石川県は、豊かな自然環境と歴史的背景を持つ地域で、伝統工芸の一大拠点として知られています。特に漆器産業が盛んで、輪島塗、山中漆器、金沢漆器という日本を代表する三大産地を抱えています。

これらの地域では、漆の原料となる木々や湿潤な気候が漆器作りに適しており、熟練の職人たちが代々技術を受け継ぎ、発展させてきました。さらに、石川県は工芸分野で人間国宝の数が日本一多く、伝統と技術がいかに深く根付いています。

 

                                         


 

2020年11月 国際漆展・石川2020 入選

2021年 翻訳出版、《日本漆文化史》、原著:『漆の文化史』、四柳 嘉章(元輪島漆芸美術館館長)著、岩波新書。共訳(楊立山、李逸琰)、江蘇鳳凰美術出版社(中国)、ISBN978-7-5580-8648-9

2023年2月 KANABI クリエイティブ賞2022

2023年8  3回 日本和文化グランプリ  学生賞

2023年1月 第40回日本伝統漆芸展 入選

2023年11月 国際漆展・石川2023 入選

2024年5月 第64回 石川の伝統工芸展 入選

2024年6月  第47回 金沢漆器作品展 金沢市長賞