知麻

墨象とは、第二次世界大戦後に前衛書道から発展した、書道の概念・領域を超えた芸術分野で、墨の造形美を追究する芸術です。書道は日本においてなかなかアートとして認めてもらえませんが、墨象表現には現代アートになり得る大きな可能性を感じ、自分にしかできない表現を模索しながら制作しています。

 

 

また、日本の繊細で美しい伝統文化・伝統工芸の素晴らしさを伝える活動もしています。今回の受賞作品は東京の墨象家の作品が九州の博多織の帯になり、大阪の職人さんの手によって草履とバッグになりました。それぞれの手から手へ、地域を繋ぎ、カタチになる。伝統のリレーによって、未来に技術と想いを繋ぎ、伝統の最先端を発信し続けます。

 

 

東京都出身。5歳より筆を持ち、書に限らず絵画や演劇などの芸術活動を行い、 2012年、自らの表現を求め「墨象家(ぼくしょうか)」として独立。2014年「墨象家」として初個展。作品発表だけでなく、アーティストやミュージシャンとのコラボレーション、ライブパフォーマンスなど、古典的な書道の概念にとらわれない表現活動を行っています。

 

 

また、日本の繊細な美意識と技術をもとにした世界に誇るべきクラフトカルチャーを未来に遺したいとの想いで、日本各地に出向き直接職人さんと繋がり、一緒にものづくりをすることで日本の伝統文化の魅力を伝えることにも積極的に取り組んでいます。

 

 

【博多織】福岡 有限会社協和織工場 創業110

【草履バッグ】大阪 株式会社岩佐 創業95

【作品仕立】大阪 清華堂 創業101

【波佐見焼】長崎 陶房青 吉村聖吾 創業52

【服】東京 株式会社被服表現研究所 eofm 創業5年 

 


 

2024年 第三回日本和文化グランプリ 奨励賞

2023年 第120回博多織求評会 福岡県中小企業団体中央会長賞

2006年 俊英書展 奨励賞/東京都美術館

産経国際書展 特選/サンシャインシティ文化会館

2004年 書展「翔」 奨励賞/東京都美術館