桐本 晶観

 

桐本晶観の作品は、和紙を水に浸し、雲母、水晶、墨を刷毛で何時間、何日間も凄まじい集中力でひたすらなぞっていく独自の手法によって描かれます。「命」をテーマに描き出される作品は「愛と祈り」とともに、ときには「力強い生命力」を放ち、ときには「命の尊さ」や「慈愛」を感じさせる。それらの作品からは神秘的な生命のパワーが放出されているかのようです。

 

 

桐本作品は、雲母の粉末と墨、和紙を用いて独自の世界観を生み出しています。光によって様々に変化する作品は、日本の四季の「うつろひ」を感じさせると同時に「生命の尊さ」と「愛と祈り」の象徴でもあります。

 

 

日本文化の特質として、日本は古来から外来文化をすばやく取り入れ、そこに独自の洗練を加えることで、創造性の高い文化としてアレンジしてきた歴史があります。桐本晶観は日本画をベースにしながら、西欧から発生したミニマリズムやマテリアルの使用などによって従来の日本画では表現できなかった独自の空間作りに成功しています。このように日本の風土から生まれた、二次創造としての文化遺伝子は、日本の現代アーティストたちに脈々と継承されています。

 

  


 

奈良芸術短期大学卒業 

20162月 松山市立子規博物館2階ロビーにて〈2016 桐本晶観展〉開催

20177月 ギャラリーリブアートにて〈2017 桐本晶観展「新たなる旅立ち」〉開催

15回 日本・フランス現代美術世界展 入選 東京新国立美術館にて展示

47回 ベルギー・オランダ美術賞展 特別推薦部門出展

Discover the one Japanese Art 2018 in London 準グランプリ受賞

「第26回国際平和美術展」広島ー国際連合欧州本部(ジュネーブ) 出展

24回 日本の美術全国選抜作家展 準大賞

日本芸術選奨大賞 日本画部門大賞