松浦 浩之
1964年、東京生まれのアーティスト。グラフィックデザイナーとしての活動後、1999年に「日本のキャラクター文化」をテーマに現代アートとしての制作を始める。以降、絵画、立体、版画など作品の形式を広げながら国内はもとより、アジアや欧米へも活動の場を広げる。
松浦の作品には多様なキャラクターが次々と登場する。それらは浮世絵にも通じる躍動感あふれる大胆な構図で、また琳派のような装飾的な日本画の様式も取り入れながら、村上隆の提示した「スーパーフラット」の概念も受け継ぐ作家の一人である。
今や時代を象徴する文化となり、世界に認知される表現となった日本の「漫画」。美術の長い歴史から見たとき、この日本独特の表現は、これまでの西欧を中心とした美学に対抗する、日本のオリジナル文化となりつつあり、時を経て必ず美術表現としても世界的に確立される可能性を秘めている。
1964年東京生まれ。2001年に参加した村上隆“芸術道場 GP at MOT”でスカウト賞を受賞。2017年、オランダのVolkenkunde Museum(ライデン)と、Tropen Museum(アムステルダム)で開催された展覧会『Cool Japan: Worldwide Fascination in Focus』に高さ4メートルの大作〈Uki-uki〉(2012)に出品し話題となる。