京都丸紅

 

京都・西陣という高級織物産地で織り上げる西陣織金襴生地。京人形や雛人形の衣装用に使われる金襴生地を使用し、キャップに仕立てました。西陣織金襴生地の美しさを日常的に楽しんでいただけるような新鮮なアイテムを作りたい…そんな願いを込めて作りました。帯や着物に表現されている文様には、古くから着る人の幸せを願う想いや、おめでたい意味が込められています。キャップの生地に使われている「麻の葉」=「強い生命力、魔除け」、「亀甲柄」=「長寿、安定、調和」、「唐草」=「子孫繁栄」を象徴しています。

 

京都丸紅株式会社は、総合商社丸紅の祖業である呉服事業を、1977(昭和52)に丸紅京都支店から受け継いで設立された呉服の製造販売会社です。1858(安政5)の丸紅創業以来、160年の歴史の中で培ってきた全国きもの産地や作家とのネットワーク、業界屈指の企画デザイン力を背景に、芸術性の高い伝統的な高級呉服から、現代のライフシーンに合ったモダンスタイルのきもの、最新のトレンドを取り入れた振袖、卒業式向け袴、七五三きもの、浴衣など、和装全般を幅広く取り扱っています。

 

 

京都・西陣織は550年の歴史があります。室町時代に、織物職人の組織が誕生し、注文も増えました。しかし、その後、日本を二分する戦いとなった応仁の乱(1467-1477年)で、京都の街も、織物業も大打撃を受けました。乱の後、各地に離散していた織物職人たちが京都に戻り、戦乱の際に西軍の陣地が置かれていたあたりで、織物作りを再開します。「西陣」に再び戻った織物職人たちの、復興に向けた強い想いが現代まで続く「西陣織」を作り上げました。