若狭塗

若狭塗は福井県小浜市で400年以上に渡り受け継がれてきた伝統的な漆器で、特にお箸が有名です。貝、卵殻、松葉、金銀箔等を使用し、漆を何層にも塗って磨き上げる「研ぎ出し技法」により、海の底や星空のような美しい模様が生まれます。

 

ひとつひとつ手作業で作られており、見る角度によっても輝きが変わるのも特徴で、日本の美と職人技が息づいた、芸術性と実用性を兼ね備えた伝統工芸品として高く評価されています。繊細なつくりのため手洗いをおすすめしており、使うほどに風合い深まり、お土産や贈り物としても人気があり、地元工房では箸研ぎ出し体験も可能です。

 

羽田 浩一  伝統工芸士

1962年生(63歳)
羽田漆器店14代目当主
伝統工芸士
22歳から7年間、越前漆器の産地で漆塗の修行を積み、その後、若狭塗職人である父から本格的に若狭塗を学び技術を磨く

伊勢型紙を使用した羽田漆器店独自の模様の作品を製作、先代からの伝統を受け継ぎ守り続けている。平成19年には、若狭塗職人の後継者として産地の振興に特に貢献したことが認められ、伝統的工芸品産業功労者等の経済産業省大臣奨励賞を受賞するなど、国内で高い評価を受けている

平成 4年 福井県特産グッドデザイン展賞
平成19年 伝統的工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰 奨励賞
令和 元年 福井県知事伝統的工芸品優秀継承者 


加福 宗徳  伝統工芸士

1974年生(51歳)
加福漆器店4代目当主
22歳から若狭塗職人である父に技術を学びながら、本格的に若狭塗の製作を開始

漆器や箸などの伝統的な調度品だけでなく、万年筆、イヤリングといったアクセサリーのほか、卵殻を使用して現代風の模様を施すといった独特な作品の製作にも取り組んでいる

 

古川 勝彦  伝統工芸士

1976年生(49歳)
古川若狭塗店4代目当主
家業を継ぐため、前職を退職し帰郷
若狭塗職人である父から指導を受けながら、平成23年に本格的に若狭塗の製作を開始

 

 

日本海に面する福井県小浜市は、古代から「御食国(みけつくに)」として、天皇家に海の幸を献上するなど、豊かな食文化を誇る歴史ある港町です。また京の都へ続く「鯖街道」の起点としても知られ、町には古い寺院や伝統的な街並みが残るなど食と歴史が交差する魅力的な町です。美しい海岸線など豊かな自然も魅力の一つで、四季折々の風景が楽しめ、訪れる人々に心に残る思い出を提供できる場所です。