イチレン
どこか懐かしいけど新しい「桜岡持ちバッグ」
2021年に香川県で誕生した岡持ちバッグは、香川県内の公共事業で伐採された天然林の山桜をバッグのハンドルに用いています。高級家具の製造から外れた木材から加工した新しいスタイルのアップサイクル品です。唯一無二の可愛いスタイルで「気分が上がる」「楽しい」などと大変好評をいただいています。
桜の木の木肌は繊細で優美でありながら耐久性に優れ、ご愛用と共に経年変化を楽しんでいただけます。1600年頃から使われた歴史的工芸品である岡持ちを彷彿させた、初めて見てもどこか懐かしさを感じさせる〝ニューレトロ″の言葉がぴったりなこのバッグには日本人の文化が詰まっています。
株式会社イチレンは2014年9月に香川県で設立。全国的にさぬきうどんで親しまれていますが、一方では手袋生産が全国シェア90%といった一大産業の地域でもあります。
手袋の歴史は、1888年の明治時代から生産が行われ、今日まで地場産業として栄えてきました。それゆえに、手袋製造技術に関する顕在能力はもちろん全国一です。当社CEOの鎌倉敏文は、1920年創業の地元老舗手袋メーカーの企画・販売に21年間従事した経験を基盤とし、専門技術を活かした新たな分野で企画・製造・販売に日々チャレンジしています。
株式会社イチレンは、手袋をはじめその最高の技術を基に、新たな価値の開発をスローガンとし、地場資源を生かしたものづくりに邁進しています。手袋は体の部位で最も複雑な関節を有する製品になります。そのため、型造りをはじめミシン機や縫製なども特有の文化が根付いており、他の一般小物などの造り方とは異なる側面があります。

例えば、縫い代の正確性、生地が重なり合う細部へは異なるミシン機を使用したり、縫針も最低限の細い針を用いて生地へのダメージを最小限にするなどの拘りがあります。これらは長年の手袋製造で培った知識と、地場産業ならではの地域性が大きな原動力になっています。今回の岡持ちバッグはこうした地場産業が産んだ歴史と文化の賜物と感じています。
どうぞ岡持ちバッグをご堪能いただければ幸いです。
香川県に位置するここさぬき市は 風光明媚な多島美を誇る「世界の宝石」とも称される瀬戸内海に面する地域で、開創1200年を迎えた霊場八十八番札所で知られるお遍路の「上がり三ヶ寺」がある土地柄でもあります。86番札所の志度寺、87番札所の長尾寺、そして結願の寺となる88番札所の大窪寺があり歴史が息づくまちになります。今や国を越えて巡礼に訪れ、この上がり三ヶ寺だけを遍路される方も多くいらっしゃいます。土地柄として古くから、お遍路さんへの「おせったいの心」「おもてなしの心」が根付いています。

あなたも「結願への道・癒しの遍路道」の総距離24kmを辿り歴史や文化に触れてみませんか。
・2023年おもてなしセレクション受賞
・2023年グッドデザイン賞受賞