江戸扇子 まつ井
江戸扇子について
日本の、色うつくしき扇なり
日本で最初に扇(扇子)が登場する文献は『続日本紀』。天平宝字6年(762年)の項に「特に功績のあった老人に杖と共に宮中で扇を持つことを許した」とされています。
時代は下って源平合戦のころ、屋島の戦いのヒーローとなった那須与一が射落としたのが、平家の船に掲げられた旭日扇。そして、源義経を慕って「しづやしづ 賤(しづ)のをだまき繰り返し……」と舞い踊った静御前の手にあったのが「皆紅の扇」。
日本舞踊に使われる舞扇、結婚式の婚礼扇、日本間を彩る飾り扇、茶扇、講座扇……扇子の用途はさまざまに広がって、日本情緒を感じたり、表現したりするのに欠かせないアイテムとなっていきました。でも、もちろん、いちばん多いのは、風を送り涼をとるためのものです。



松井宏(まついひろし)プロフィール
1947年、東京都江戸川区生まれ。1963年より本格的に扇子づくりをはじめ、のちに父・恒治郎の後継者として家業を継ぎ、現在に至る。なお、長男・知也がその技を受け継ごうと修行中である。

• 1989年 伝統工芸展教育委会賞受賞
• 2001年 伝統工芸展教育委会賞受賞
• 2004年 江戸川区指定無形文化財保持者登録
• 2007年 伝統的工芸品産業功労者褒賞受賞
• 2009年 江戸川区文化功績賞受賞
東京都伝統工芸技術保存連合会江戸川地区会員
• 2014年 東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞
• 2015年 第32回伝統工芸展 巧芸賞受賞