阿部 高大

1972年生まれ。幼少期より絵に親しみ、芸術を志す。「すべての芸術は建築に集約される」というバウハウスの思想に感銘を受け、建築デザイナーとして多くの店舗や住宅設計に携わる。ミッドセンチュリー文化に造詣が深く、建築・家具・音楽・ファッションに至るまで幅広い知識を持つ。2009年、國美芸術展にて東京都知事賞および名誉総裁特別賞を受賞。国内外の展示のほか、神社への奉納や個展も継続。「高次の宇宙存在が地球のアートを観たら?」をテーマに創作を続け、日本人の精神や美意識を大切にし、定規を使わず描く直線・真円にこだわる独自の作風を確立している。

 

 

阿部高大の作品は「マイナスの美」を追求し、無駄を極力排したミニマルな表現が特徴。宇宙的視点で「高次の存在が地球のアートをどう見るか」をテーマに、深い精神性や哲学を込めている。幾何学的モチーフを多用しつつも、定規を使わずフリーハンドで描くことで、日本の茶道精神に通じる自然な美意識を表現。キャンバスを繋ぎ合わせる独特の技法は、日本の文化的な「継ぎ」の思想を反映している。伝統と現代を融合させた静謐で力強い作品群は、見る者の内面に深い余韻を残す。

 

 

阿部高大は、主に日本国内で制作活動を展開。特に東京都を中心に、田園調布にある自身のギャラリー「TAKAO A GALLERY」や名古屋のギャラリーで個展を開催し、そこで新作の多くを発表している。また、過去にはスイスのプライベートバンク・ロンバーオディエ信託株式会社の日本法人で作品を常設展示するなど、国内外での活動も積極的に行っている。

さらに、彼の作品は鎌倉の龍口明神社、東京の目黒不動尊、京都の貴船神社といった歴史的・文化的意義のある神社にも奉納されており、日本各地の伝統的な土地とも深く関わっている。

 


 

2009年度 第34回國美芸術展東京都知事賞(石原慎太郎賞)

2009年度 同展覧会名誉総裁特別賞(森喜朗)