岡田 謙三

岡田謙三は1902年、神奈川県横浜市に生まれた。東京美術学校で学び、在学中に渡仏し、サロン・ドートンヌに入選。帰国後は二科展で活躍し、叙情的な洋画で注目を集めた。戦後、48歳で渡米し、抽象表現主義が盛んなニューヨークで、日本的な感性と色彩を生かした独自の抽象絵画を確立。ベティ・パーソンズ画廊での個展で高く評価され、ベネチア・ビエンナーレをはじめ多くの国際展で受賞を重ねた。精神的な日本回帰を作品に込めつつ、国際的にも名声を得た稀有な画家である。

 

 

洋画家として知られる岡田謙三による陶器作品。

岡田の作品は、静謐で詩的な抒情性を特徴とする。戦後に渡米し、抽象表現主義の影響を受けながらも、激しい筆致ではなく、柔らかな色面と静かな構成によって独自の表現を確立した。作品には、日本の伝統的な美意識、たとえば大和絵や料紙装飾に通じる繊細な色調や余白の美が色濃く表れており、「幽玄主義(ユーゲニズム)」とも呼ばれる独特の世界観をつくり出している。岡田は、日本と欧米の美の融合を体現した稀有な存在である。

 

 

東京美術学校在学中にフランス・パリへ渡り、アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエールでデッサンを学び、サロン・ドートンヌに入選したのち帰国。1950年、48歳でニューヨークへ渡り、以降現地に拠点を移して活動するようになる。

 


 

1964年 昭和洋画奨励賞 受賞

1983年 ベネチア・ビエンナーレで日本人として初めてアストーレ・マイエル賞受賞

1983年 ユネスコ絵画コンテスト最高賞 受賞

1985年 フォード財団美術賞 受賞

1992年 第8回毎日芸術賞 受賞