清水 信行

清水信行は、1950年に京都府に生まれる。京都市立芸術大学の日本画科を卒業し、同大学専攻科(大学院)も修了。若くして才能を認められ、1972年には在学中に日展へ初出品・初入選を果たす。1984年には日仏展においてフランス・ソワール賞と第2席を受賞し、国際的にも評価されている。

 

清水信行の作品は、古都・京都の静かな風情や、荘厳な富士山、四季の移ろいをテーマに、穏やかで詩情にあふれる画風が特徴。写実的でありながら、現実をそのまま描くのではなく、自然や風景に宿る「気配」や「静けさ」、「いのち」を繊細に表現する。
伝統を尊重しながらも、現代の感性を取り入れた表現で、日本画の魅力を今に伝える画家である。

 

日本画は、日本の伝統的な絵画様式で、主に和紙や絹に、自然由来の岩絵具や墨を使って描かれるのが特徴だ。平安時代の「やまと絵」に始まり、狩野派、琳派、浮世絵など様々な流派が発展してきた。四季の移ろいや風景、花鳥、人物などが主な題材で、写実性よりも詩的な表現や余白の美を重視する傾向がある。線の美しさや静けさ、簡潔さが際立ち、西洋画とは異なる独自の美意識が息づいている。伝統を重んじながらも、現代の日本画家たちは新しい技法や表現にも挑戦し、進化を続けている。

 

 


 

1972年 日展初出品・初入選(以降4回連続入選)

1974年 全関西展 読売新聞社賞受賞

1984年 日仏現代美術展出品 第二席 同フランスソワール賞受賞