柳田泰山「無心」
我が国の書道界を牽引してきた江戸期から200 年続く名門柳田家の四代目、柳田泰山。楷書こそが最も奥深い美の究極であり、そしてすべての書体の基礎であるとの信念がある。あらゆる書体をこなしてこそ真の書家であるとの思いから日々研鑽を重ねている。

書の道に入るとともに経典の百箇寺奉納の大志を立てる。平成6年の高幡不動尊へ般若理趣経の奉納を皮切りに、浅草寺へ観音経、成田山新勝寺、永平寺、池上本門寺、奈良興福寺などへの納経はいずれも二千数百字から三千余字の大作ばかりであり、30年以上の歳月を経て達成に至った。柳田家と中国との文化交流は凡そ100年続いており、温家宝来日時に日本代表書家として招待された。

書道に不可欠とされる四つの道具、文房四宝(ぶんぼうしほう)、「筆・墨・紙・硯」いずれも最高級品を使用して製作に当たりました。

仏教における無心は一切の邪念や妄念から離れ、心が何にもとらわれていない状態を指します。これは真理を観照できる最高の境地とされます。その理想的な心の状態を赤い紙に金文字、流麗な草書で表現しました。額装は政府認定の一級表具技能士、京都の横山清和堂が担当しています。

昭和25年 書家・泰雲の四男として東京に生まれる。
昭和35年 10歳にして、全国学生清書コンクールにて内閣総理大臣賞を受賞。
昭和37年 全日本学生書道展にて内閣総理大臣賞を受賞。
昭和52年 第一回讀賣新聞社主催・讀賣書道展に於いて最高賞、内閣総理大臣賞を受賞。
平成2年 日本テレビ、タイム21「永遠の絆」(父泰雲・母青蘭・泰山出演)放映される。
平成5年 柳田家の書法を普及させることを目的に「泰書會」を設立。
平成7年 藤沢秀行名誉棋聖書展に企画協力。
平成10年 浅草・浅草寺に「妙法蓮華經觀世音菩薩普門品第二十五」揮毫、奉納。
平成12年 川崎大師平間寺に「空海・即身成佛義」奉納。
平成22年 温家宝総理日本公式訪問「文化界人士懇談会」出席。会場にて席上揮毫。
平成30年 中国との友好親善に寄与、その功績に対する外務大臣表彰を受賞。
