黒木国昭

 

黒木国昭は、宮崎県綾町を拠点に制作活動を行うガラス工芸作家である。日本の文化・歴史・伝統・装飾の世界を、西洋の素材であるガラスに融合させた表現に取り組み、独自のガラス工芸である「綾ガラス」を創始した。ガラス工芸作家として高い技能が認められ、日本国最高水準の技術者に与えられる国の卓越技能者「現代の名工」を受賞している。現在は綾町に工房を構え、「グラスアート黒木」を主宰し、制作活動と後進の育成にあたっている。

 

 

黒木国昭の作品は、透明なガラスに色彩や金箔などを重ね合わせる独自の表現を特徴とする。吹きガラスやカットなどの技法を組み合わせることで、光の反射や層の重なりによる奥行きのある美しさを生み出している。花や自然を思わせる華やかな色彩や装飾的な文様には、日本の伝統的な美意識が取り入れられており、見る角度によって変化する輝きが作品の魅力となっている。素材の透明感を生かしながら、繊細さと豪華さをあわせ持つ表現を追求している点に特徴がある。

 

 

黒木国昭は宮崎県綾町に工房を構え、自然豊かな環境の中で制作を行っている。綾町は工芸文化の振興に力を入れてきた地域であり、その中で独自のガラス工芸として「綾ガラス」を創始し、新たな工芸の拠点を築いた。綾の豊かな自然や澄んだ光は作品の色彩や輝きにも影響を与えており、地域の風土と結びついた創作が続けられている。伝統工芸の精神を受け継ぎながら現代的な表現へと発展させた活動は、日本のガラス工芸の新しい流れとして高く評価されている。

 

1991 国の卓越技能者「現代の名工」受賞
1995 パリ平和芸術祭大賞受賞
1996 ローマ国際美術博覧会
1998 日露現代芸術際 ’98トレチャコフ美術館賞
モスクワ市長賞
2002 ロサンゼルスジャパン
エキスポ2002世界芸術文化功労賞受賞
2004 宮崎県文化賞受賞
須木村名誉村民受賞
2006 春の褒章 黄綬褒章受章
2019 日本観光振興協会九州支部より観光事業功労者表彰