香蘭社
香蘭社は、有田焼を代表する窯元の一つであり、佐賀県有田町で⻑く磁器制作を続けてきた。明治時代の創業以来、染付や色絵、金彩などの伝統技術を用いた作品を制作し、日本の陶磁器文化を支えてきた。万華鏡作品では、有田焼の高度な絵付技術と万華鏡の光学構造を組み合わせ、陶磁器と光の表現を融合させた独自の工芸品を生み出している。伝統の技術を生かしながら新たな表現に取り組み、装飾性と美術性を兼ね備えた作品として評価されている。
香蘭社の万華鏡は、有田焼の磁器による外装と万華鏡の内部構造を組み合わせた装飾性の高い工芸作品である。外側には色絵や金彩などの伝統的な絵付が施され、内側には鏡やガラスを用いた万華鏡の機構が組み込まれている。万華鏡作家との共同制作によって生まれた作品も多く、陶磁器の高度な装飾技術と光学的な表現が融合している点に特徴がある。覗くたびに変化する光と色の模様と、有田焼の精緻な絵付が一体となり、美術工芸として鑑賞できる作品となっている。
万華鏡は19世紀にヨーロッパで発明された光学玩具であるが、日本では工芸技術と結びつくことで装飾性の高い美術作品として発展してきた。有田焼は17世紀初頭に始まり、日本を代表する磁器として⻑い歴史を持つ。香蘭社はその伝統を受け継ぐ 窯元として、陶磁器の技術を現代の表現へと発展させてきた。万華鏡作品では、有田焼の精緻な絵付と光の変化を組み合わせることで、伝統工芸に新しい鑑賞性を加えた作品を生み出している。